異なる看護師試験

看護師には、正看護師と准看護師があり、それぞれ試験が異なります。

<正看護師の試験>正看護師の試験は、看護師国家試験という国家試験になります。

これは保健師助産師看護師法の第18条に基づいて行われる試験で、厚生労働省の医政局が監修となっている試験です。

毎年2月の下旬の日曜日に、1日間で行なわれる試験となっており、合格発表は翌3月となっています。

看護師国家試験の受験資格としては、文部科学大臣の指定した学校において3年以上、看護師として必要な学科を修めた者か、厚生労働大臣が指定した看護師養成所を卒業した者、もしくは、免許取得後3年以上業務に従事している准看護師で、指定学校や指定養成所で2年以上の実務経験があるものとなっています。

これは、すべて卒業した方はもちろん、卒業見込みの方でも受験資格はあります。

ただ、受験して合格したとしても、もし何らかの事情で卒業できなかったとしたら、試験も合格していたとしても不合格扱いとなり、看護師資格もなくなりますので、卒業できる年に再度受験をし直さなければなりません。

そして看護師試験の試験地は、各都道府県にあるのではなく、全国の11か所で行なわれることとなっています。

北海道、愛森、宮城、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄の、1都1道1府8県です。

これらの県以外に居住している、看護師国家試験受験希望者は、最寄で開催される受験地へ赴いて、試験を受けなければなりません。

そのため、毎年試験日前後には、付近のビジネスホテル等に1泊して受験するということを、多くの受験生はしなければならなくなっています。

そして気になる試験科目ですが、毎年試験科目は一定のものです。

人体の構造と機能や疾病の成り立ちと回復の促進、社会保障制度と生活者の健康といった、広く人体と病気、回復に関わるものから、それだけでなく社会全体に対する知識も必要とされます。

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看護師国家試験の合格基準

いかにも看護師としての疾病治療のみにとどまらない、カバーする範囲の広さをうかがわせる試験内容です。

その他には、基礎看護学から始まって在宅看護学、老年看護学、小児看護学、成人看護学など、看護学の専門内容となっています。

問題数は、例年必修問題30問、一般問題150問、状況設定問題が60問の240問で、必修問題と一般問題が各1問1点、状況設定問題が1問2点の、計300点満点となっていました。

しかし2010年(平成22年)2月22日に施行された第99回の看護師国家試験から、必修問題が50問になり、一般問題が120問になるという問題数の変更が行なわれました。

ただし、全体数としてみると問題数は240問で、得点配分が300点満点ということに変わりはありません。

この試験問題の配分変更については、事前に受験案内に触れたりして告知されていたわけではなかったので、受験生は当日、試験問題を見て知ったということになります。

今後、受験問題の配分数がどのようになるかは、何回か回数を重ねてみないとわかりかねる部分がありますから、これから数年の間は、突然の問題配分変更が行なわれていたとしても冷静に対応することが求められるようになるでしょう。

そして看護師国家試験の合格基準ですが、必修問題は全体のうちの80%を満たすことが絶対条件となっています。

しかし一般問題と状況設定問題は、合格発表時に合格ラインとなる点数を公表する相対評価の方式を採用しています。

つまり、問題のレベルと回答の様子を見て、相対的に合格ラインを決めるので、毎年合格となる点数が異なるということです。

ここ数年では、一般問題と状況設定問題は、おおおよそ70%前後の正解率が合格ラインとなっています。

そしてさらに気になる合格率ですが、看護師国家試験の合格率は、毎年90%前後を誇っており、非常に高い合格率となっています。

これはつまり、看護学校でまじめに勉強していれば合格できるということです。

ここ数年の合格率が下がってきていると一般には言われていますが、それも0.数%にしかすぎず、やはり80%後半から90%前半の合格率が続いているので、下がっているとはいいかねる状況といってよいでしょう。

<准看護師の試験>准看護師の試験は、各都道府県の知事が行なう知事試験です。

看護師国家試験と同様に、毎年2月の指定された日に1日間で行なわれ、合格発表も翌3月に行なわれることとなっています。

各都道府県に試験地はあり、試験内容は問題数が150問となっています。

そして、全体の60%の得点を取れば合格できる試験です。

合格率は、公には発表されていないのでわかりません